2020/06/06 00:50

チュニジアの旅、まだ折り返し地点にも到達していない。

なので週1更新でもあと1カ月以上はチュニジア旅の話が続きます。。。

チュニジア5日目、この日から3日間は運転手と車をチャーターして、南部の砂漠地帯を巡ります。
チュニジア南部は公共交通機関がなく、車チャーターかツアーしか行けないので、ツアーが苦手な私たちは車チャーターを選ぶ。

車チャーターはネットで見つけた日本の代理店1店とチュニジアの現地の代理店3店に見積の問合せメールを送り、一番良心的な価格で親身になってくれて、しかも担当者と日本語のメッセージのやり取りができるということで、チュニジアの代理店に依頼しました。


当日、ホテルに迎えに来てくれたのはドライバーのムスタファ。
代理店の方曰く、あくまでドライバーなので英語はあまりできないといっていたが(お金ある人は英語をしゃべれるガイドも雇う)ムスタファはある程度英語が喋れて、私たちに日本語を教えてと言ってくる勉強熱心さがある人だった。

3日間、ムスタファのおかげですごく楽しくて、チュニジアを思いっきり感じられる時間でした。


街を離れると、すぐに荒野が広がる。
道の先は地平線。そこかしこに野生のヒツジやらくだ。
これぞチュニジアな風景。

そして、たどり着いたのは、レザー・ルージュという観光列車の出発の駅。

この列車が2日に1本しかでないレザー・ルージュという列車。
まだ発車の1時間前だから人は全然いない。

チュニジアに行きたいと思ったきっかけは、そのころはまっていた世界1周ブログでレザー・ルージュに乗った記事を見て、これだ!と思ったからです。

はやる気持ちを抑えつつ、まだ時間はあるのでムスタファと一緒にお茶しながら待つことに。
カフェでにおいてあったチュニジアのカードゲームで遊んだり(ルールを教えてくれたムスタファが最下位だった)、お互いのことを話したり、アラビア文字と漢字でお互いの名前を書きあったり、すんなりと仲良くなれた。

そして、レザー・ルージュに戻るといつの間にかどこからともなく観光客が集まっていた。
ムスタファは駅で待機し、私たちは窓際の席に座り、発車を待つ。

はじめは車で通ってきたような平たい砂漠地帯を走り、少しすると、グランドキャニオンのような岩山の間をすり抜けるように走り出す。


岩の間を抜けて行くスリルとドキドキ感。
ちなみに電気などはないので岩のトンネルを通るときは車内真っ暗になって、それもまたアトラクション感があった。


そして途中数か所で停車して散策したり写真を撮ったりできる時間がある。
ありのままの岩たちの野性味あふれる景色はすごかった。
小高い岩に登ってみたり、ジャンプした写真を撮ってみたり。

せっかくだから、ここからは、電車に座って乗るんじゃなくて、できるだけ自然を感じれるように電車と電車のつなぎ目の屋外部分に乗ろうと思い、そこを陣取る。
もちろん同じことを考える人はいるので、電車のつなぎ目は割と人気。

やっぱりつなぎ目の部分は車内よりも自然との距離が近いし、風が心地よいし、移動時間を満喫していました。
そんな時、ふと、やけに距離が近い20前後の男の人がいるなぁと。
警戒心高めになり、スリだったらやだなぁと思い、ななめがけバッグをぎゅっと握り、じろりと相手を睨み防御態勢に入る。
わたしの警戒心に気付いたのか、今度はわたしの友達に近づく。
やな予感するし、移動しよっかと友達につぶやいた瞬間にトンネルに入る。
さすがに真っ暗な中で移動は危ないからトンネルでたら移動しよう、荷物気をつけてねと言う。

トンネルを抜け明るくなると、友達が、あの人にお尻触られたと。
スリかと思いきや痴漢だった。暗闇のどさくさにまぎれて痴漢しようと寄ってきていたみたい。
またいつトンネルが来るかわからないし、面倒なのは嫌なので移動。

実はわたしもトルコで痴漢?みたいなのにあったことあるんだけど、意外といるんですよね。


気を取り直して世界の車窓は続く。
岩山の奥にあるのはリン鉱山。
あまり産業のないチュニジアではリンは大切な資源らしい。と後にムスタファから聞く。

痴漢騒動はあったけど、アトラクション感もあり、レザールージュ楽しめました。

その後ムスタファと合流して、アルジェリアとの国境付近にあるタメルザ渓谷というオアシスの村の跡地を巡る。
元々は村があったんだけど、洪水で村が水につかってしまい住民が新しい村を築いたので、洪水で流れた旧村と新しく出来た新村があるので、私たちは旧村を巡ることに。

ここは旧ミデスという場所で、レザールージュで見た風景と似ている。
写真が斜めなんじゃなくて本当に岩が斜めなんです。少し宇宙的な雰囲気。
イングリッシュペイシェントのロケ地だったらしい。


この辺では砂漠地帯で自然にできる砂漠の砂の中のミネラルの結晶、ローズ・ド・サハラ、とか、砂漠のバラと呼ばれる石のような鉱物のようなものがたくさん売られていた。
これが自然にできるというのが謎すぎる。
そして結構でかい。手のひらサイズからそれ以上のものが多いし、店員もそれくらいのサイズをオススメしてくる。
重いしでかいし持って帰れないので、数センチの小さいものをたくさんの中から漁って探して、なんとか探してこれが欲しいというと、店員さんは、そんな小さいのがいいの?それならタダであげるよと。
こっちでは大きいほど価値があるもよう。

旧タメルザはミデスと違い、まさに遺跡、元々人が住んでいた感が伝わってくる廃墟でした。

旧シェビカはオアシスがある渓谷のハイキング。
観光客がオアシスで泳いでいて気持ちよさそうだったけど、決して水はきれいではない。


そして砂漠をドライブ。
ムスタファがお気に入りのチュニジアソングをかけて、その曲を3人で熱唱しながらドライブ。
砂漠の凸凹を走ると途中体がふわっと浮いて無重力を感じたり、もはやアトラクション。
あとムスタファはしきりにジャンプした写真を撮ろうとする。
砂漠でももちろん途中で撮影タイム。
そしてそんなこんなでたどり着いたのは映画STAR WARSの撮影地。


これほんとに砂漠の中にポツンとあります。
そしてさすが撮影用、裏側はハリボテでした。
ここは砂によって風化しているらしいので、今はもう少し違う光景かもしれない。

ちなみにチュニジアにはSTAR WARSのロケ地が点在しているので、その世代の人やファン向けのツアーも結構あるみたいです。
私たちはそんなにSTAR WARSに詳しくなかったのでピンとはこなかったけど、好きな人が見たら感動するんだろうな。

こんな砂漠の中にあります。

ちなみに砂漠は道なき道なので、自力でレンタカーで行くのは無謀だろうな。

そしてそのままお茶したりダムを見たりしながらその日は終了。

この1日でムスタファとはかなりうちとけました。
その中で印象的だったのが、チュニジアはめぼしい産業がないから観光業で持っているようなものだけど、年々観光客が減っていて、このままだと国自体が衰退していく。
だから自分は一生懸命ガイドをしてチュニジアのよさを伝えて、その人が自分の国に帰ったときにチュニジアのよさを伝えてもらえたら、チュニジアに興味を持つ人や来る人が増えると思っていると。

そういえば、途中寄ったカフェが少し前に嵐で建物が壊れてしまい(カフェと言っても小さな小屋みたいなので)仮設の小屋で営業していた時も、それを知っていてあえてカフェにより、そこでミントティーを飲むことでそのお店にお金を落としてあげたいと言っていた。

ただ、私たちがチュニジアに行った次の年、チュニジアでは日本人も被害にあったテロが起こった。
それで観光が衰退したのではとおもうと少し心配になったりもした。
まぁもはや今はコロナでそれどこではないけど。。

そんなこんなで旅はまだまだ続きます。

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